断熱性能を維持するために必要なメンテナンスとは?
家を建てたときは十分な断熱性能を備えていても、年月とともに性能が落ちてしまうことがあります。せっかくの高性能住宅も、日々のチェックや適切なメンテナンスを怠ると本来の快適さが損なわれてしまうのです。今回は、断熱性能を長く維持するために大切なポイントを整理しました。
断熱材の劣化と湿気対策
断熱材そのものは大きなメンテナンスを必要としませんが、湿気や雨漏りによって性能が下がることがあります。特に外壁や屋根からの水の侵入、床下の湿気、配管まわりの結露には注意が必要です。定期的な点検で、異常がないか確認しておくと安心です。
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窓やサッシのメンテナンス
住宅の熱の出入りの多くは「窓」から発生します。サッシのゆがみやゴムパッキンの劣化は気密性を下げ、断熱性能を落とします。結露やカビも放置すると窓枠が傷みやすいため、日頃の清掃や目視チェックが欠かせません。
換気システムとフィルター清掃
高気密・高断熱住宅では、換気が重要な役割を果たします。フィルターの目詰まりは結露や湿気の原因になり、断熱材の劣化を早めてしまいます。3か月に1回程度を目安にフィルターを清掃しましょう。
外壁・屋根の防水チェック
断熱材を守るのは外壁や屋根です。外壁のヒビや屋根材の浮きがあると、そこから雨水が浸入して断熱材を傷めます。10年ごとの外壁塗装や点検は、断熱性能を守る意味でも大切なメンテナンスといえます。
まとめ
断熱性能は、一度手に入れれば終わりではありません。
断熱材・窓・換気・外壁の4つを中心に点検と清掃を続けることで、快適で健康的な住まいを長持ちさせられます。
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