ZEH住宅の太陽光・蓄電池メンテナンス費用をリアルに試算
ZEH住宅の太陽光・蓄電池メンテナンス費用をリアルに試算
「ZEH住宅=光熱費が安い家」というイメージをお持ちの方は多いですが、実際には太陽光発電システムや蓄電池のメンテナンス費用も考慮する必要があります。
この記事では、一般的な点検・交換の目安や費用感をまとめ、ランニングコストまで含めたリアルな視点で試算してみます。
1. 太陽光発電システムのメンテナンス費用
- 定期点検:設置後10年まではメーカー保証内点検が中心。費用は無料または年1〜2万円程度。
- パワーコンディショナー交換:寿命は約15年、交換費用は15〜25万円前後。
- モジュール清掃・修理:鳥害や落ち葉、ガラス割れ対応などで1〜5万円が発生するケースあり。
👉 太陽光は大きな修繕が少ない一方で、パワコン交換が必ず発生する前提で見積もっておくのが安心です。
またメンテナンス費用は保証内容で差が大きいため、「長期保証付きパック」を選べば将来の追加費用を抑えられる場合があります。
【
2. 蓄電池のメンテナンス費用
- 寿命:10〜15年が目安。
- 本体交換費用:容量や性能にもよりますが、70〜150万円と高額。
- 保証期間:10年保証が一般的。保証終了後は交換を検討するタイミング。
👉 特に蓄電池は「初期投資+将来の交換費用」を考慮して、長期的な資金計画を立てることが重要です。
3. 20年間での試算例
- 太陽光:パワコン交換 20万円 × 1回
- 蓄電池:本体交換 100万円 × 1回
- 定期点検・雑費:合計20万円
➡ 合計140万円程度が、20年間で見込まれるメンテナンス費用の目安。
もちろん、発電による電気代削減や売電収入を含めれば十分にプラスとなるケースもありますが、「ゼロではない維持費」があることを理解しておくことが現実的です。
4. 光熱費とのバランスで考える
「電気代が年々高騰しているのに、ZEHや蓄電池は本当に得なの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
その点については、以下の記事で詳しくまとめています。
また、近年は光熱費削減の主軸が「売電」より「自家消費」へシフトしています。
発電した電気を自宅で使う比率を高めることが、将来的に最も大きな節約につながります。
まとめ
ZEH住宅は、光熱費の削減+エネルギーの自給自足を実現できる魅力的な住まいです。
ただし「太陽光・蓄電池にも交換・点検コストがある」という事実を踏まえ、資金計画に組み込んでおくことが安心につながります。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです👇